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PS3のPS2エミュレータは本当にできるのか?

PS3

続・PS3のPS2エミュレータは本当にできるのか?も併せて読んで下さい。

PLAYSTATION 3(以下、PS3)による、PlayStaiton 2(以下、PS2)のエミュレータについての話題です。
今更という感じではありますが、私もこれに関しては、いろいろな思いがあるので、是非書かせて頂きたいと思っておりました。

また、このブログの方針であります、初心者にもわかりやすくという観点から、いろいろな記事を参考に噛み砕きながら、改めてこの問題を説明して考えてみたいと思います。

PS3は、2006年11月11日にラインナップとしては、20GB版及び60GB版がそれぞれ発売されました。
当然のことながら、PS2には、PlayStation(以下、PS1)のゲームもできるようになっていたため、PS3もPS1やPS2のゲームが楽しめるものと思われました。

当時のSCEのCEOであった久夛良木健は、当初からPS2に搭載されていたEmotion Engine(以下、EE)やGraphics Synthesizer(以下、GS)をPS3に搭載することは考えておらず、ソフトエミュレータ(ハードウェアの力を借りずに、ソフトウェアのみ)で実現することを明言していましたが、PS2のある特殊な仕様により、初期に発売された20GB版及び60GB版には、EEとGSが搭載されており、これによりPS2のゲームが楽しめる仕様となっていました。また、PS1のゲームも、ソフトエミュレータにより、若干コントローラーの遅延があると言われるものの、PS1のゲームも楽しめるようになっていました。
その後に、EEをPS3に搭載されているCPUであるCellでエミュレートし、GSについても"GS相当のチップ"を搭載させたPS3が、欧州や欧米で発売されましたが、これは久夛良木健の発言を一部実現したものだと推測されています
ちなみに、さすがにEEをCellでエミュレートしている関係上、日本で発売されている20/60GB版よりも、互換性が劣ると言われています。

ところが、40GB版と現在販売されています80GB版は、コスト削減のために、いずれもEEやGSが搭載されておらず、また久夛良木健が言及していたPS2のソフトエミュレータも実現しておらず、PS2のゲームを遊ぶことができない仕様となってしまいました。
(PS1のゲームはソフトエミュレータにより遊ぶことが可能です。)

本来なら、ここでなぜ今の今まで、40GB版及び80GB版で、PS2のゲームが遊べないのかを説明しなければなりませんが、その前にエミュレータというものを、もう少し簡単に説明しておかなければなりません。

「エミュレータとは、コンピュータや機械の模倣装置あるいは模倣ソフトウェアのことである。」とWikipediaに書いてありますが、これではコンピュータに詳しく無い人には、何のことかさっぱりわかりません。
では、コンピュータの最重要部分であるCPUを人間に例えて説明しましょう。

世の中にはたくさんの種類のCPUが存在していますが、全てのCPUは電気が通っているか通ってないか(0か1)で処理を行います。
しかし、CPUは物が違えば、プログラムの書き方も違うため、IntelのPentium用に書かれたプログラムを、IBMのPowerPCで実行しようとしても動作させることができません。
人間で例えるなら、日本語しか知らない日本人が、英語しか知らないアメリカ人に、物事を伝えようとしているのと同じで、間に通訳が居なければ、相手に伝えることができません。
この通訳がエミュレータの役割です。
また通訳のレベルによって、スピードや正確さが違うのと同じで、エミュレータの出来によって、スピードが遅かったり、互換性があまり無いということがあります。
同時通訳でも、タイムラグがあるのと同じで、リアルタイムにかつ正確にエミュレートするには、どれだけのCPUの処理速度が要求されるのかは、感覚で分かって頂けると思います。
PS2には、Emotion EngineというCPUが使われており、PS3には、CellというCPUが使われていますが、中身は全く違うCPUとなっています。
このことから、PS2をエミュレーションするには、相当な性能を持ったCPUが必要だということがお分かり頂けると思います。
しかし、既に欧州や欧米で販売されたPS3では、Cellによるソフトエミュレートがある程度出来ているため、あとは互換性と最適化を図ることで、完成度を上げることが可能だと思われます。

では、PS3上でPS2をエミュレートするのに、何が問題なのか。それは、GSの部分にあると言われています。
PS3のRSX(GPU)については、バス幅が128bitで、バンド幅が22.4GB/sなのに対して、PS2のGS(GPU)については、バス幅がなんと2560bitで、バンド幅が48GB/sという逆転現象が起こってしまっています。
確かにそれ以外の部分は、全てPS3が勝っているのですが、このバス幅及びバンド幅だけが、PS2の方が「圧倒的」に勝っているため、エミュレーションが困難だと言われています。
先ほど、CPUのところでも説明したとおり、エミュレートするには、それなりの性能が要求されます。ましてや、エミュレートしようとしているマシンの方が性能が高いとなれば、現物と同じスピードでエミュレートできる確率はゼロとなるわけで、更にEEとGS両方を、CellとRSXでエミュレートするなんて無理だと言われ、この時点でPS3上でPS2をエミュレートするのは、不可能だとする意見が大多数を占めました。

では、このバス幅とバンド幅って何だ?ということですが、バス幅とは1回に送れるデータの量のことを言います。バンド幅とは通信速度のことを言います。つまり、PS2で言うなら、1回のデータ転送量は2560bitで、1秒間に48GBも転送するスピードを持ったGSと言うことになります。
つまり、PS2のゲームで3Dのポリゴンやテクスチャーを限界まで使っているゲームをPS3上でエミュレートした場合、処理落ちが発生し、まともに遊べないということになります。

しかし、SONYは諦めていませんでした。
SCEは今年の1月に「初代PS、PS2、PS3、PSPを対象としたエミュレータの開発ができるエンジニアを募集」していました。
このことにより、一気にPS3にPS2エミュレータが、40GB版でも搭載されるのではと、期待され始めました。
しかも、SCEの広報からは、「技術上は可能だと思います。」の一言が出てから、更に期待が高まりました。

こんな記事が出れば、素人は喜ぶでしょうね。
しかし、大多数の技術屋さんは、おそらく納得しなかったでしょう。
GSの問題はどうしたんだと…

まず、バス幅とバンド幅を解決するには、どうするのでしょうか。
数値上は、どう考えても不可能だとしか思えないのに、「技術上は可能」としているSCEは、どんな解決策を考えたのだろうか。
GPUとDRAM間を通るデータを、圧縮して転送したりできるのだろうか。
できたとして、それを元に戻すだけの余力がPS3にはあるのだろうか。
この真相が明らかにならない限り、世のSEは納得しないだろう。

では、仮にエミュレータが出来たとして、その互換性はどうなんだろうという疑問もわいて来ると思います。
全ゲームが動作しなきゃ意味が無いよと言う素人は結構多いだろうと思います。
気持ちはわかりますが、100%完全互換のエミュレータは絶対に不可能だと思っています。
その理由は4つあります。

・根拠ではないが、PS2の実機の型番によっても互換性が取れていないのに、それをソフトエミュレータで100%互換性のあるものを作ることは、まず不可能。
・GS直にアクセスしているようなゲームの互換性は、ほぼ無理だと思った方が良いでしょう。SCEが仕様を公開しちゃったから…。
・GSのバス幅、バンド幅の問題を100%解決する方法は、無いと言えるでしょう。理由は上記のとおりです。
・過去にいろいろなエミュレータが、個人レベルでも開発されていますが、100%の互換性を実現しているエミュレータが未だ存在しないこと。

以上のことから、まず100%互換のエミュレータについては、諦めて下さい。

次に、ある程度の互換性があるエミュレータが出来たとしましょう。互換性何%以上なら、納得するでしょうか?
50%?、いやいや60%?
恐らく、現時点でSCEはこのレベルはクリアしているでしょう。
でも、90%以上の互換性はどうだろうか。
たぶん、無理でしょう。
せいぜい70%くらいが良いところだと、私は勝手に決めつけていますが、70%の互換性のものを、世に出して、みんな納得するでしょうか?
恐らく、公開したことで、逆に批判が集中するだろうから、このレベルでは絶対に出ないでしょう。
そう考えると、完全ソフトウェアによるエミュレータが公開される確率は、限りなく少ないと判断せざるを得ないです。

では、最後にこの問題について、私なりの結論を書きたいと思いますので、よろしければいろいろとご意見を頂けると幸いです。

・PS3上でPS2のソフトエミュレータは、完全ではないが、技術的には可能。
・ただ、互換性があまりに低いため、結局公開されないだろう。
・PS4以降なら期待は大。ただし、今度はPS3のエミュレータが微妙。
・PS2のゲームがしたければ、まだPS2を買えるので、実機で遊ぶべし。
・置き場所に困ったら、努力するべし。もし確保できなければ諦めろ。

以下、参考リンクです。

Wikipedia(PLAYSTATION 3)
Wikipedia(PlayStation 2)
Wikipedia(Emotion Engine)
Wikipedia(Graphics Synthesizer)
Wikipedia(エミュレータ)
GIGAZINE(ソニー、新型PS3にPS2との互換性を搭載する意向)

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テーマ : ■PLAYSTATION®3
ジャンル : ゲーム

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No title

>ソフトエミュレータ(ハードウェアの力を借りずに、ソフトウェアのみ)で実現することを明言していましたが

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0613/kaigai189.htm
>【Q】 過去のPlayStationとの互換性はハードウェアで実現するのか。
>【久夛良木氏】 ハードウェアとソフトウェアのコンビネーションで取る。

適当な事は書かない方がいいかと

Re: No title

> http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0613/kaigai189.htm

すみません。
他の人が書いたのを、真に受けてしまったかもしれません。
修正させて頂きます。
ご指摘ありがとうございました。
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