メモリー(Memory)とハードディスク(HDD)の役割

メモリーHDD

今回はよく勘違いされているメモリーとHDDの役割について、改めて説明したいと思います。

まずはメモリーの名称からです。
メモリーとは「Memory」で、英単語の通りパソコンの「記憶力」のことです。
上の画像のとおり、メモリーはチップ内にデータを記憶するわけです。
ですから、電気が付いている間だけ記憶できるパーツだ。
よく、フラッシュメモリー(Flash Memory)と勘違いして、「メモリーは電気が消えてもデータは消えないんだよね」なんて言う人がいますが、基本的にメモリーとは上記の画像のようなパーツのことを言います。

次にHDDの名称です。
HDDは「HARD DISK DRIVE」の頭文字から取ったものだ。
「硬い円盤」だと思えばいい。
上記の画像は、鏡のようになっているが、これが硬い円盤になっている。
フロッピーディスクでは、ペラペラな磁気の円盤が入っていて、そこにデータが記録されるわけだが、それに比べて硬い(Hard)というところから来ているようだ。
HDDに記録されたデータは、電気が消えていてもデータは消えることがない。
それはなぜか。
磁気で記録されているからだ。
ここで不思議に思ってる人は、文明の力に付いていけてないのかわからないが、音楽を記録するカセットテープになぜ音が記録されているのか、カセットテープを知った時に疑問に思わなかったのか。
また、フロッピーディスクも同様だ。
私には、カセットテープやフロッピーディスクで疑問に思わず、HDDで疑問に思うのが不思議でならない。
とにかく、HDDはパソコンのスイッチを切っても(電気が切れても)記憶されたデータは消えないと思えば良いだろう。

次に現在のメモリーとHDDの性能を比較しよう。
もちろん比較するのは容量ではなく、データの転送速度についてだ。
なぜ容量について触れないのかというと、メモリーとHDDの容量を比べても意味が無いからだ。
まず、現在一番使われているメモリーの規格はDDR2の800と呼ばれるメモリーではないだろうか。
Wikipediaによると、DDR2-800のデータ転送速度は6.4GB/s(ギガバイトパーセカンド)となっている。
つまり、1秒間に6.4GBのデータを転送できる。
DVD1枚が4.7GBだから、1秒間にDVD1枚以上のデータを転送する能力を持っている。
(DVD1枚分のデータをダウンロードしたことがあれば、どれだけメモリーの速度が速いのか、想像できるだろう。)
対するHDDだが、現在一番使われている規格はシリアルATA2だ。
シリアルATA2のデータの転送速度は300MB/s(メガバイトパーセカンド)となっている。
つまり、1秒間に300MBのデータを転送できる。
CD1枚が約650MBだから、1秒間にCD半分のデータも転送できないということになる。
このことにより、メモリーとHDDのデータ転送速度は、メモリーの方が20倍以上も高速だということがわかって頂けただろうか。

この20倍以上の差を体感できる実例がある。
それは、メモリーの増設だ。
3~4年前のパソコンでは、標準で搭載されているメモリー量が512MBだったりする。
しかし、最近はこのメモリーを使い切ってしまって、Swap(メモリーから溢れた分をHDDに記録している)が発生してしまっているパソコンが増えていると思う。
「最近パソコンの動作が遅い」と感じたら、ほぼ原因はこれだと思って良い。
1秒間に6.4GBもデータ転送できるメモリーを使い切って、1秒間に0.3GBしかデータ転送できないHDDが使われているのだから、遅くなって当然だ。
この場合は、メモリーを増設すれば改善される。

しかし、メモリーを増設するにしても、どのくらいの容量を増設すれば良いのか。
最近はメモリーも安いので、32bitの上限である4GB積めば良いと思われるかもしれないが、中には数百円でも惜しい人はいるだろう。
そこで、どのくらいメモリーが自分自身のパソコンに必要なのかを説明します。

まず、WindowsXPを1日中使い込んで下さい。できれば、負荷のかかる処理をいろいろ試してもらえると良いだろう。
使い込んだ後、「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を押して、タスクマネージャーを立ち上げよう。
Windows XP タスクマネージャー
「パフォーマンス」タブをクリックし、「コミット チャージ(KB)」の「最大値」を確認して下さい。これが、あなたのパソコンに必要なメモリー量です。
もしも、「物理メモリ(KB)」の「合計」よりも大きい場合は、その差分以上を増設することをおすすめします。


さて、なぜ突然このブログでメモリーとHDDの役割について説明したかというと、最近、間違った認識を持っている人が多いと思ったからです。
以前にもご紹介した、OKWaveや教えてgooでも、間違った回答が増えてきています。
ある人が、「最近、大した知識も無いのに、回答したがりが増えてきていて、間違った回答をする人が増えている。」と、にわか回答者が増えていることに対して、苦言を述べられていましたが、私もそのとおりだと思いました。
例えば、最近は以下のような回答が圧倒的に多くなってきています。

  • メモリーは増設すればするほど、パソコンの動作が改善または速くなると思っている。

  • Swapが使われてなく、メモリーだけで事足りている場合は、増設しても意味が無い。

  • メモリーは必ず4GB全てを認識できないと思っている。または、認識する最大値は3.2GBだと思っている。

  • そのパソコンの環境に依存している。
    そもそも、32bitでは4GBまでしか認識しないなんて、誰が広めたのだろう。
    メモリーの最大搭載量は、CPU、チップセット、OSの環境から決定されるものです。
    32bit環境で8GBのメモリーを扱ったりすることができるって知っている人は少ないのだろうか。
    というか、32bitってどこのことを指して言ってるのかな?

  • BIOSやチップセットの制限により、メモリーの最大搭載値が4GBを下回ることもあることを知らない。

  • 全て32bitの4GB制限が当てはめるのは、いかがなものか。昔は128MBまでしか積めないなどのパソコンが常識だった。

  • 例でメモリーは机と例えて説明しているが、回答者自体の知識が曖昧なのが読み取れる(間違って説明している)。

  • 私はこの表現は好きじゃないです。
    私がよく人に説明するのは、メモリーは「人間の記憶」、Swap(HDD)は「手帳」に例えて説明します。
    人間の記憶から溢れてしまったものは、手帳などに書き込みますが、記憶に留めたり、思い出すことと、手帳に読み書きするのとでは、記憶の方が断然速く処理することができます。
    このことにより、メモリーはデータが溢れない程度に増設しなければならないということを、説明できるようにならなければならない。
    あと、人間は死ぬと記憶が無くなるが、手帳は残るというのも説明できますね。

  • メモリーの相性は、有名ブランド品だと問題無いと思っている。

  • そもそも、こういう根拠の無い都市伝説みたいな知識を世間に披露すること自体が、信じられません。

  • 回答している側の立場なのに、ハードデスクやディスクトップと書いている。

  • 硬い机?円盤の上?
    あと、Celeronを「セルロン」って書く人多いようですね。
    せめて回答している側なら、簡単な単語くらい正しい用語で書いてほしい。
    簡単な単語を間違っている回答を信用することなんて出来ません。

とにかく、知識が曖昧なら回答しなきゃいいのにと思うのですが、最近非常に間違った回答が多過ぎます。
質問者も、何でも質問すれば済むと思っている人が多いですが、回答者も何でも回答すれば済むと思っている人が増えてきているのでしょうか。
それとも、回答して「イイカッコ」でもしたいのでしょうか。
間違った回答は、質問するより「恥」だし「罪」だと思います。

このような状況が少しでも改善されることを、切に願っております。(まぁ無理だと思いますが…)

以下、参考リンクです。

Wikipedia(メモリ)
Wikipedia(ハードディスクドライブ)

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